龍門山(ヨンムンサン/1,157m/京畿道)

龍門山は京畿道華岳山、明智山(ミョンジサン 1,253m)、国望峰(クンマンボン 1,167.2m)に続き4番目に高い山である。山全体が鬱蒼とした自然林に覆われており、雄壮な山容である。山裾には龍門寺(ヨンムンサ)、舎那寺(サナサ)、上院寺(サンウォンサ)、潤筆庵(ユンピラム)跡など、千年の古刹があり、特に樹齢1,100年以上と言われ、実のなる木としては東洋で最古の「龍門山イチョウ」により、その名がさらに知られるようになった。

龍門山からは漢江岐脈[1]の北側の北漢江と南側の南漢江はもとより仁川沖まで見えるほどで、遠く100㎞の距離まで360度遮るものなく見渡せる天然の要塞としても有名である。朝鮮戦争以降現在に至るまで、山頂には軍の部隊が常駐している。40年余りの間、登頂が禁止されていた山頂は、200812月から一般人に開放された。ただし、山頂から700mほど離れた軍事施設を保護するため、軍の部隊方向に衝立が設置されている。楊平郡はここに、「海抜1,157m」と刻まれた山頂碑石を設置した。

龍門山への登山は、新店里(シンジョムニ)龍門山駐車場から龍門寺を経由するコースが最も多く利用されている。そのほか、延寿里(ヨンスリ)~上院寺~将軍峰(チャングンボン)や、兄弟井戸(ヒョンジェウムル)~白雲峰(ペグンボン)~雲峠(クルムジェ)~咸王峰(ハマンボン)~将軍峰が代表的なコースである。上院寺から潤筆庵跡までの道は現在閉鎖されている。

楊平からは、新宿沢(セスゴル)[2]~白雲峰もしくは新宿沢~丸峰(トゥリボン)~白雲峰を経由し咸王峰~将軍峰へと登るのが代表的なコースである。白雲峰の南西側は軍部隊射撃訓練場があるため立入禁止区域となっている。玉泉面(オクチョンミョン)龍川3里(ヨンチョンサムニ)からは、舎那寺~舎那寺沢(サナサケゴッ)~雲峠、舎那寺沢~咸王峰、舎那寺沢~将軍峰が代表的なコースである。
<月刊「山」 全国名山地図帳解説より>

[1]漢江岐脈(ハンガンギメッ) 五台山の頭老峰(トゥロボン)から北漢江と南漢江が出合う両水里(ヤンスリ)まで、約160㎞余りの山脈。
[2]新宿沢(セスコル) 東莱鄭氏(トンネジョンシ)がこの地に定着した際、「新しい宿(住まい)は実に暮らしやすい」という意から「新宿(セスッ 새숙)」と名付けたが、時の流れとともに「セス 새수」になったと言われている。

<交通(201141日)>
09:50 龍門寺停留所到着
13:15 龍門寺停留所出発
13:30 龍門駅到着
13:56 龍門駅出発
15:28 龍山駅到着

201141日に撮影した動画>

<登山地図>
(動画の登り=赤 下り=青

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